

Casa en Avándaro(カサ・エン・アバンダロ)は、メキシコ・バジェ・デ・ブラボーの森林地帯に位置する、ESTUDIO Ignacio Urquiza Ana Paula de Albaによる住宅プロジェクトです。急勾配の地形と豊かな植生に囲まれた敷地条件を前提に、建築は周囲の自然を際立たせるための静かなフレームとして構想されています。
森と呼応する建築構成
建物の配置と向きは、敷地の起伏や既存の松や樫の木の配置に沿って計画されています。主立面は北側の小川に向かって開かれ、安定した自然光を室内に取り込みます。複数のボリュームによって生まれる中央のヴォイドは中庭として機能し、既存樹木を保存しながら、南からの光によって住空間を穏やかに温めています。
空間構成とプライバシー
計画は、大きく分けて二つの空間要素から成り立っています。ひとつは個室機能を内包する4つのマッシブなボリュームで、もうひとつはそれらをつなぐガラスに囲まれた開放的な共用空間です。寝室やキッチン、書斎などのプライベートな機能は視線を制御したボリューム内に配置され、リビング・ダイニングは周囲の森に対して全面的に開かれています。

内外をつなぐリビング空間
リビング・ダイニングには、約10メートルに及ぶ床から天井までの可動式ガラス開口が設けられています。これを全開放することで、空間は屋根付きの半屋外テラスへと変化します。室内外を分け隔てないこの構成により、自然の中での生活体験が日常の一部として組み込まれています。

素材とインテリア
素材には、打放しコンクリート、ローカルスタッコ、オーク材、火山石、フラットな粘土瓦など、自然環境に溶け込むニュートラルなものが選ばれています。インテリアも同様に、ウールやリネンなどの自然素材を中心に構成されており、過度な装飾を避けることで、建築と風景の関係性をより際立たせています。

樹冠に近づく住体験
フラットな屋根の一部はテラスとして計画され、家族用寝室から直接アクセスできます。異なる高さから森を体感できるこの空間は、建築と自然との関係をさらに深める要素となっています。Casa en Avándaroは、形態、空間、環境が一体となった、森と共に暮らすための住宅です。

プロジェクトデータ
プロジェクト名:Casa en Avándaro
所在地:メキシコ/エスタード・デ・メヒコ州/バジェ・デ・ブラボー
用途:住宅
延床面積:537
ステータス:竣工
竣工年:2024年
設計:ESTUDIO Ignacio Urquiza Ana Paula de Alba
建築家:Ana Paula de Alba、Ignacio Urquiza
設計チーム:Michela Lostia di Santa Sofia、Anet Carmona、Ana Laura Ochoa、Adán Salazar、Valeria González、Miguel Ángel Vega
ランドスケープ:Genfor Landscaping、Tania Eguiluz
インテリアデザイン:Ana Paula de Alba
家具:Ana Paula de Alba、Rituales Contemporáneos、Perch、Allied Maker
写真:Rafael Gamo
ウェブサイト:ignaciourquiza.mx
Instagram:@apda.mx、@ignaciourquiza.mx、@nacho.urquiza
プレスコンタクト:Fernanda Ventura|fernanda@ignaciourquiza.mx/Paulina García|paulina@ignaciourquiza.mx/info@ignaciourquiza.mx
