山崎つる子《作品》1963 年 兵庫県立美術館蔵(山村コレクション) © Estate of Tsuruko Yamazaki, courtesy of LADS Gallery, Osaka and Take Ninagawa,Tokyo
本展は、1950 から60 年代の日本の女性美術家による創作を「アンチ・アクション」というキーワードから見直します。戦後、「アンフォルメル(非定形)」や「アクション・ペインティング」という力強い制作行為で知られた抽象美術が一世を風靡し、数々の女性美術家が台頭しました。しかし、豪快さや勇壮さといった、男性性と親密なアクションが評価の中心になるにつれ、結果的に多くの女性美術家の作品が歴史から見落とされていくこととなります。
本展では『アンチ・アクション』(中嶋泉著、2019 年)のジェンダー研究の観点を足がかりに、草間彌生、田中敦子、福島秀子をはじめとした 14 名の美術家による作品およそ120 点を紹介します。
「彼女たち」の、アクションへの対抗意識と独自の挑戦の軌跡にご注目ください。
毛利眞美《裸婦(B)》1957 年 東京国立近代美術館蔵
芥川(間所)紗織 《黒と茶》1962 年 東京国立近代美術館蔵
江見絹子《空間の祝祭》1963年 個人蔵
豊田市美術館 「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」
会期:2025年10月4日(土)〜11月30日(日)
場所:豊田市美術館(展示室6・7・8)
開館時間:10:00–17:30(入場は17:00まで)
料金:一般 1,500円/高校・大学生 1,000円/中学生以下 無料
休館日:月曜休館(ただし10月13日、11月3日・24日は開館)
URL:http://www.museum.toyota.aichi.jp