東京都現代美術館 「MOTコレクション 被膜虚実/Breathing めぐる呼吸」
東京都現代美術館では、戦後美術を中心に、近代から現代にいたる約 5600 点の作品を収蔵しています。「MOT コレクション」展では、会期ごとに様々な切り口を設けて収蔵作品を展示し、現代美術の持つ多様な魅力の発信に努めています。今回は2つのテーマ構成でご紹介します。
1階では、「被膜虚実(ひまくきょじつ)」と題し、1980 年代末以降の作品を紹介します。このほど新規収蔵した三上晴子の 1990 年代初めの作品と同時期に三上が用いていた「被膜」というキーワードを起点とし、石原友明、平川典俊、ホンマタカシ、開発好明、加藤美佳、名和晃平、百瀬文、潘逸舟、トーマス・デマンド、方力鈞ほかの作家による多様な作品をたどりながら、約 30 年という時間の流れと、そこに見られる身体観の移ろいと生への眼差しに着目します。
3 階は「Breathing めぐる呼吸」と題し、人の呼吸に繋がりながら世界をめぐるもの――風や水、大気の流れを思い起こさせるような作品群で構成します。今年生誕 100 周年を迎えるサム・フランシスの大きな絵画のシリーズに始まり、モンティエン・ブンマー、ソピアップ・ピッチ、遠藤利克、松本陽子ら、見る者の感覚を開く作品を紹介します。
会期:2023年3月18日(土)〜6月18日(日)
休館日:月曜日
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の 30 分前まで)
観覧料:一般 500 円 / 大学生・専門学校生 400 円 / 高校生・65 歳以上 250 円 / 中学生以下無料(または企画展のチケットでもご覧いただけます)
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室

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