マレーシアインテリアデザイナーズ協会: MIID REKA Awards 2021 | ADFアワード受賞作品発表

マレーシアのインテリアデザイン業界を代表する団体「マレーシアインテリアデザイナー協会(MIID)」は、MIID REKAアワード2021の受賞者を発表しました。パートナーとして、青山デザインフォーラム(ADF)は2018年からこのアワードを支援しています。今年新たに本年ADFアワードが新設され、2回目となる受賞者は、Hoe & Yinデザインスタジオのデザイナー、チョン・カ・イン・カトリン氏の「ジュタイト・プレシャス産後ケア」が受賞しました。

近年、マレーシアの産後ケアの市場は、在宅ケアからマレーシアの母親と赤ちゃんのための企業運営センターへと進化しています。クライアントのプレシャス・マイ社は、この分野での機会の拡大を目指しています。この分野では、母親になる人や赤ちゃんに適切なケアを行う専門家などが必要です。出産後の静かな休息場所や出産後の健康を回復するための栄養価の高い食品などの提供も必要となります。プレシャス・マイ社は、マレーシアの産後ケアセンターが近年多くの苦情を受けていることに焦点を当て、取り組みました。マレーシアのすべての産後ケアセンターはまだ可能性に満ち溢れています。そこで5つ星ホテルの標準を備えた宿泊施設を提供することで新米ママと赤ちゃんがより良く回復することができると考えました。

お客様に最も満足していただけると思われる最も重要な要素や空間のひとつが、ラウンジとカフェエリアです。ここでは、いくつかの要素が集まって、クライアントだけでなく、新しいママや赤ちゃんにとっても豪華なリゾートの雰囲気を作り出しています。カスタムの黒と白の大理石のタイルがインテリアの豪華さを際立たせ、自然な緑のトロピカルなグラフィックでリゾートの雰囲気を強調する大きなフォーマットの壁紙が続くゴージャスな仕上がりです。壁紙のグラフィックは、エレガントで豪華に見えるだけでなく、柔らかな自然な色調でリラックスした雰囲気に貢献するため、丹念に選び抜かれました。籐の家具を組み合わせた大理石の家具は、ロビーとカフェに豪華でトロピカルなリゾートの雰囲気を与えています。さらに、ビーズなどの要素をロビーやカフェを含むセンター全体で広く使用することで、すべての固定家具にモダンな無地の垂直ビーズとゴールドのハイライトが施されています。

宿泊スペースは、クライアントとそのゲストを大いに喜ばせるエレガントな装いの空間です。ヘリンボーンの外観に天然のオーク無垢材の寄木細工の床を使用し、各部屋に暖かさを加えました。また、固定家具も主にオーク材を使ったほか、ゴールドのペンダントライトと熱帯植物の白黒の壁紙が部屋によりラグジュアリーな雰囲気を与えています。ベルベット生地とゴールドのトリムが施されたU字型のヘッドボードは、授乳中の若い母親にプライバシーの感覚を提供しながらも、豪華でエレガントな装いです。バスルームには、新しいお母さんを温めるヒートランプ、すべてのバクテリアやカビを除去するイオン化空気清浄機、これに来るすべての新しいお母さんに最高のサポートを提供するために慎重に選択され配置された緊急ボタンなど、パーソナライズされた空間が実現しました。

ラウンジとカフェの隣にあるイベントルームは、お客様をワクワクさせる空間として設けられています。黒と白の大理石のようなモザイクの床は、部屋に豪華な雰囲気を与えるものの、実際には掃除と消毒が簡単で、清潔感を保つことが出来ます。また、ラウンジやカフェと同じ緑の美しいアーチには、モダンな縦型のビーズと金色の燭台があり、毎週のヨガクラス、カップル向けのキャンドルライトディナー、すべての子育てクラスなどのイベントなど、多種多様な使用空間となっています。

Hoe&Yin Design Studioは、人々の幸せ、健康、生産性を促進する建築に取り組んでいるデザイン事務所です。 1999年に設立された同スタジオは、クアラルンプールを拠点としています。


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